BREAKOUT PRESENTS CANDYBOY

Conte2

ハーブティーは お気に入りのブレンドで

奥谷知弘



やわらかな日差しが、窓からそそぐ気持ちのいい午後。
ぼんやりと外を眺めていたキミ。
あれ、何かを思いついたみたい。


キミの姿を追いかけると、お湯を沸かしていた。


「今日の気分は、コレかな」
そう言って、いくつもの小さな瓶の中から君が手にとったのは、
「レモンバーム」と「カモミール」そう書かれたふたつ。


 あれ?このチョイス、ちょっと君らしくないよね。
だってこれは、気分が落ち込んだ時のハーブティーのブレンドだから・・・。


キミはいつだって笑顔。
だけど・・・、その瞳の奥で、何を想っているの・・・?
「さあ、元気を出して」カップから立ち上る優しい香りに、私は包まれた。 


ちょっぴり落ち込んでいた私の気持ち、どうやら、キミには見抜かれていたみたいね。